次にセカンドライフ内で流通している通貨「リンデンドル」についてみてみましょう。

 このバーチャルな世界では、土地を買い、そこにお店を開店したり、服を売ったりと、なんでも勝手にできますが、そこで流通するお金が、「リンデンドル」です。ちなみに、土地は、1単位が6万5千平米です。そして、その価格は、1675ドル。(約20万円)さらに、土地の管理料を、月295ドル支払うことになっています。つまり、土地を1つ買うのは、サーバーを1つ立ち上げるのと同じ価格で、その維持料として、月295ドル支払うという感じです。

 購入者は、この土地を、住宅にして分譲しようが、そこに、店を構えようが、何をしてもかまわないというものです。高値で売れたら、利益がでますよね。そのリンデンドルを、実際のドルに変えることもできるのです。レートも毎日変化しているようです。

 ここまで読んできて、「なんだかよくわからない」と思われる方は、今から起きていく世界についていけなくなるかもしれません。そうすると、経営の基本である、「時流適応」ができない可能性が多いにでてきます。

 これからは、実際の世界とバーチャルな世界が、違和感なく、取り込めるようになる必要があります。これは、ビジネスの世界にいる以上、仕方のないことなのです。

 ここまで読んで、次に起こる世界がどのようになっていくかを想像してください。そして、自社が、こういう流れに対して、何をすべきかを考えてください。

 もちろんすべての世界が、このようになるとは考えられませんが、時流です。世の中の流れを読まなくてはならないと思うのです。

(つづく)

(情報提供元:ゆりかご倶楽部)