最近、私達のいる県でも倒産が増えているように思います。ようやく、中小企業にも、景気が回復してきた兆候だと思うのです。倒産は、景気が回復するときによく起こります。それは、資金繰りのことが理解できている経営者はおわかりだと思います。売上が増加していくときは、運転資金が増加し、資金が潤沢であれば問題はないのですが、資金の手持ちがないと、つい売上を上げようとして、運転資金につまり倒産してしまうのです。
ここに来て、そういう兆候が表れだしたような感じを受けますので、要注意です。
そこで、倒産の兆候がどのように表れてくるのかをもう一度ご確認いただこうと思います。
具体的な兆候としては、資金繰りが困っているということなので、当然のことながら、支払いに関して、以下のようなことが表れてくるはずです。
- 支払い条件の変更の申し出
- 支払い延期の要請
- 支払手形のジャンプ
- 手形決済銀行や小切手の決済銀行の変更
そして、販売について、安売りを始めるというようなことも表れてきます。
前述したようなことは、具体的に表れてくる事象であるから、絶対に見逃してはなりません。経営者が支払いについて興味を持っていれば、まず見逃すことはないのです。それよりも、得意先へ出入りしている営業社員が、そういった視点で得意先を見ているかどうかが重要です。つまり、売ったお金を回収できるかどうかは、普段の得意先訪問時が、最大のチェック機能になるのです。
(つづく)
(情報提供元:ゆりかご倶楽部)
- by ishiguro-kaikei
- at 2007年06月07日